そんな訳でお茶会も大成功に終わり、司君の凄さを改めて知り、彼と家へ戻る。 慣れない着物に慣れない下駄を履いた私の足は、もう限界と悲鳴を上げていた。 玄関で下駄を脱ぎ捨てただらしない私を見ても、司君は何も言わない。 むしろ、 「花奈ちゃん、足痛かったの!? 気付かずにごめんね」 申し訳なさそうに顔を歪める。 そんな司君に笑顔で大丈夫だよと告げた。