午後からの打ち合わせも無事に終え、週末の式について最終確認して、一息ついた時には午後八時を回っていた。
これから桜庭司について調べて花屋を探さないと。
何気なくポケットに突っ込んだ手は……カサっと音を立てるあるものに触れた。
……え!?
それをつまみ出すと……ぐしゃぐしゃのノートの切れ端に、数字が殴り書きされていた。
うわっ……
すっかり忘れていた。
「仕事後に待っています」
変人はそう告げた。
「お礼をしないといけないから」
変人のことなんて、放っておけばいい。
イケメンだけど、非常識でフリーターで……
フリーターのくせに、ハワイに行ったり高級ホテルに来たり。
きっと、金遣いも荒いのだろう。
関わるとロクなことないだろう。
そう思うのに……ずっと待たせておくのはかわいそうだと思ってしまう。
せめて、会えないと連絡しないと……



