「花奈ちゃん」




そんな甘い声で呼ばないで。




「俺を助けてくれて、ありがとう」




それはこっちの台詞かもしれない。






彼は熱っぽい瞳で私を見つめ、そっとベッドに押し倒す。

洗ったばかりの清潔なシーツの香りと、甘い甘い薔薇の香りに頭がおかしくなってしまいそう。

そして……



「俺は、花奈ちゃんを愛しとるよ」



もっともっと熱くて甘い司君に、心も身体も狂わされた。






ー完ー