そしてとうとうやってきた決戦の日。 私は、朝早く桜庭邸の前に立っていた。 広大な敷地に素晴らしい日本庭園。 本殿と離れてに別れた、立派な建物。 改めて次元が違うと思うけど…… 司君と幸せになりたい。幸せになるんだ。 そう決意して、一歩を踏み出した。 「花奈ちゃん。 もし何かようないことが起こったら、私、反乱を起こすから」 菜々子ちゃんはそんなことを言ってくれた。 その司君みたいな言葉が少しだけ胸を軽くした。