私の言葉に、菜々子ちゃんの綺麗な顔がみるみる崩れていった。

そして、綺麗なハンカチを出して目元を押さえる。




「花奈ちゃん……」





司君が我慢していたのと同じく、菜々子ちゃんだって我慢しているのだろう。

ちっぽけな私には何も出来ないかもしれないけど……

悩めるみんなが、幸せになって欲しい。