変人のせいで余計な時間を使ったため、急いでランチを済ませた。
そして、変人がいないことを確認して、忍者のようにロビーを駆け抜け、ブライダルサロンへ戻る。
午後からの打ち合わせのために最終チェックをする私を、
「松島」
吉川さんが呼ぶ。
それで、ビクッと飛び上がりそうになった。
変人といるところを、吉川さんに見られたかもしれない。
吉川さんと両想いになれる確率なんてこれっぽっちもないのに、誤解されたくないと思ってしまう。
愚かな私は焦って、
「知り合いでも何でもありません!」
必死に弁明していて、
「……何のこと?」
吉川さんは怪訝な顔で私を見た。



