「好きだよ、花奈ちゃん」 甘い声とともに、再び唇を貪られる。 ひたすら司君を感じ、離さないようにシャツにしがみつく。 「あーもう、我慢出来ないよぉ」 それは私だって同じかもしれない。 司君が好きで、もっと触れたくて、身体が沸騰してしまいそう。 「……あかん?」 こんな時にとどめの関西弁を、そんな甘くて切なげな顔で言われて、あかんはずがない。 真っ赤な顔の私は、司君のシャツを握ったままこくりと頷いたが……