ピーンポーン…… 部屋の中から、インターフォンの音が微かに聞こえた。 そしてその音が消え、再び静寂が訪れる。 中からは何の物音も聞こえず、思わず押した二回目のインターフォンも虚しく響くだけだった。 ……そうだよね、ここはオフィスであって、司君の家ではない。 こんな所にいるはずもないよね。 だけど……司君に会いたい。 はやく会いたい。 司君に会って、ごめんなさいと謝りたい。 そして、私は司君の味方だよと伝えたい。 暗いマンションの部屋の前で…… 私は涙を流していた。