そんな絶好調の私は、安心しきっていたのかもしれない。 仕事がうまくいって、彼女の存在を忘れかけていたのかもしれない。 歓談の時間に、不意に女性の声が聞こえてきた。 「知ってる? 司が関西弁話さないの、私のせいなんだよ」 ふと、声のする方を見ると、先ほどの元カノらしき女性が、楽しそうに友達に話をしているところだった。 「私が関西弁嫌いだから、司は話さないんだよ」