司君はあっけらかんとしているのに、私は顔から火を噴くほど照れている。
そんな私を見て、弘樹さんは楽しそうに笑う。
「まさか司、誰それ構わず抱きつく奴になっちまったの?
そんなに欲求不満か!?」
よ、欲求不満!?
ますます照れる私を、司君は目を細めて見る。
そして、弘樹さんがいるというのに、またまた甘い言葉を吐くのだ。
「花奈ちゃん、真っ赤だね。
照れてるの、すごく可愛い」
ふざけないでよと突き放すことすら出来なかった。
ただひたすら胸がきゅんきゅんうるさい。
司君は草食系だと思っていた。
だけど……実はすっごい肉食系なのかもしれない!
まさに、子犬のふりをしている猛犬だ!!



