司君に見惚れ、司君に胸を焦がす私の耳に、 「新郎様新婦様、スタンバイ完了です」 インカムを通してスタッフの声が響いてくる。 それで慌てて姿勢を正し、 「挙式開始してください」 指示を出した。 あー、駄目だ。 司君の存在……仕事に支障ありすぎるよ。 これから三時間、どうやり過ごすのだろう。 私は甘いため息をついていた。