はっと我に返りながらも、その手を引くことが出来ない。 もっと司君に触れていたいと思う。 そんな私からゆっくり手を離し…… 彼は満面の笑みでクローバーを差し出す。 冬の風に微かに揺れている四つ葉のクローバーを、そっと受け取った。 それはどんな花束よりも素朴だが、どんな花束よりも温かだった。