「素朴で強くてどんなところでも生きていける。 俺、クローバーみたいになりたかったな」 何変なことを言ってるの? だけど……意外にも、司君は切なげな表情をしている。 この時、私は気付いていなかった。 気付くはずもなかった。 司君が何を思ってここにいるのか。 どうして関西弁を嫌うのか。 そして……その問題をどうするつもりなのか。 もっとはやく知っていたら…… 寄り添ってあげることが出来たら…… 司君の心の痛みは、軽いものになっていたのかもしれない。