ここにグリーンを持ってくるんだとか、こんな風に切るんだとか、この花知ってる、ダリアだとか、言えなかった。 次第に出来上がっていくサンプルと、魔法のように花を扱うその手に見入ってしまって。 カクテルグラスのようなお洒落な花器にはあっという間に花が盛られ、色のついた水が入れられる。 それは、今まで見たどんな装花のサンプルよりもモダンでお洒落で、若くて可愛らしい佐藤さんのイメージにぴったりだった。 やっぱり、司君は天才だ。 私の胸の中の「すきメーター」がさらにアップしてしまった。