は「沙紀先輩の旦那さんですか?」
静かな空間に声を落とす。
沙「そーよ、そろそろ離れてくれない?
苦しんだけど。」
「あ、ごめん。沙紀が怪我したって聞いて、いてもたってもいられなくなって。
よかった、元気そうで。」
沙「ただの捻挫って言ったのに。」
奈「先輩、幸せそうですね。」
沙「そう?」
先輩の口角が少しだけ上がっているのがわかる。
「あ、、、申し遅れました。
沙紀がいつもお世話になってます。
沙紀の旦那の康介です。
今日はご迷惑おかけしました。これからもいろいろ迷惑をかけることもあるかと思いますがよろしくお願いします。」
礼儀正しく、90度の礼をされる。
は「いいえ、こちらのほうがいつもお世話になっています。汐留と申します。」
奈「いつもお世話になっています、太田と申します。」
沙「あー、二人とも固すぎよ。そんなかしこまらなくていいのよ、この人には。
こっちがはるかで、隣が奈津美よ。
それより康太の迎え頼める?すぐ仕事戻るならお義母さんに頼まないと。」
康太とは、先輩の一人息子である。
現在、3歳らしい。
康「あぁ、今日はもう上がらせてもらったよ。だから、沙紀を病院へ連れて行ったあと二人で迎えに行こう。」
先輩は旦那さんの愚痴をよく言うけれど、やっぱり素敵な旦那さんだ。
そして、先輩は旦那さんに抱かれながら去って行った。


