カランコエの花

隆「まず、はるか、こっちこそごめん。ずっと不安にさせたままで。はるかがさっき話してくれた、指輪を無くしたって話。はるかのせいじゃない。まず、はるかが無くしたわけじゃないんだ。」

は「え?」

隆「これ見て。」

隆太が会社に持っていく鞄の中から、白いシルクのハンカチを取り出した。そこに包まれていたのは、はるかのピンキーリング。


指輪の裏に“haruka”と刻まれているため間違いない。


は「これ…。」


隆「ごめん。黙ったままで。ずっと探してたよな。あの時、早く帰って奈津美ちゃんが家に来てくれたとき、あの時二人で家中探した?」


は「うん。」