奈「隆太君を信じてあげな。はるかならきっと大丈夫。時間かかってもいいから、素直に打ち明けられるときに話してみな。もし仮に隆太君が先に気づいてもちゃんと待ってくれてると思うから。」
は「うん、奈津美、ありがと。」
奈「つらかったね、今は思いっきり泣いていいからね。」
久しぶりに涙が枯れるくらい泣いた。
奈津美はずっと背中を撫でて泣き止むのを待っていてくれた。
奈「落ち着いた?」
は「うん、もう大丈夫。」
奈「ちょっとだけすっきりした顔になってる。ほら、顔洗ってきて目は冷しな。一緒に化粧も落としてきなよ。その間に今日はあたしが特別に夕食作ってあげるよ。隆太君今日早いの?」
は「待って、見てみる。」
いつもならもう定時で会社を出る時間になっていた。
お昼に早く帰ることは知らせてあったけど、何かあるならそろそろ連絡来ててもいいはず。


