は「ごめんね。一緒に探してくれたのに。」
奈「気にしないでって言ったでしょ?」
は「うん。でも、どうしよう。隆太に正直に言うべきだよね。でも、怖い。せっかくくれたのに、なくすとか幻滅されたらどうしよう。奈津美、言う勇気ないよ。」
奈「でも、隆太君なら許してくれるんじゃない?」
は「大丈夫だって言ってくれるかもしれない。でも、…きっと悲しそうな顔する。それを見るのが耐えられない。」
奈「よしよし、相手の苦しそうなところ見るのつらいもんね。隆太君も同じだと思うよ?理由わからず、はるかが苦しんでるところ見てるの、つらいと思うよ。」
は「奈津美、あたしどうしたらいい?」
涙が止まらなくなってくる。
そっと、奈津美が抱きしめてくれた。
あったかい。人のぬくもりを感じる。


