「うん。何も持ってきてないもん。」


「いや、ドヤ顔で言うことじゃねぇし。」


「……はい、いいから、いいから。静かにね~!」


りょーと机を合わせて、机に突っ伏する。


「お前……!」


りょー……一難亮~イチナンリョウ~の言いたいことは良く分かる。


『お前……寝るの速すぎだろ!』って事でしょ!?


もう、りょーの言いたいことは良く分かってるよ~!


「いや、ちげぇし。」


「うぇ!!?」


りょーの声と共にスパーンッていう音……と共に頭への痛み。


……説明しよう。


りょーが私の頭を叩いたのだ!


「か弱いれでぃに何するのさ!」


「誰がか弱いレディだ。つーか俺の言いたいことは、寝るなら教科書見せなくて良いだろって事だよ。」


「……文句は受け付けない‼ほら、授業始まってるよ!」


「お前が止めてんだよ!」


ク「(お前らが止めてんだよ!!!)」


なんて思っていることを二人は知らない。