「りょー君、今日も皆の所行くよね。」


「君付けキモい。しかも、行くよねって決まってんのかよ。」


机につっぷしたりょーを弄りながら喋っていると、大蝶の数人が教室に入ってきた。


まぁ、今はりょーでいっぱいいっぱいなんだけど。


「あ、りょー。今日皆に紹介するって~。」


携帯を開いてみるとカナからLINEが来ていたから、見たら紹介だけ書いてあった。


カナだから分かるけど、普通の人なら分からないよっ!


「紹介……。緊張すんな。」


「………うーわぁぁぁ!?りょーが緊張するなんて!!心が鋼鉄で出来ているりょーが緊張するなんてー!!あり得ない!」


ガンっ!


「うおっ!」


「うるせぇ。」


たまたま近くを通った大蝶が私が座っている椅子を蹴った。


危うく椅子から落ちそうになったよ。


なにさ。少しぐらい叫んだって良いじゃん!!


りょーが緊張するなんて滅っっっっっ多に無いんだからね!!