「はぁ。いつ来ても綺麗だねぇ。」


綺麗すぎてため息が出る。


今私が居るのは高級マンションのフロア。


そして隣に居るのが私の彼氏。哉斗。通称カナ。


学校まで向かえに来てくれたんだ。


嬉しかった~!


あ、でも大蝶の奴等に見られたっぽいんだよね。


……まぁ、気にしなくていいッか。


話しかけてこないだろうし。


「麗、行くぞ。」


「うん!」


カナの腕に自分の腕を絡ませて、エレベーターに乗り込む。


そして、地下ボタンを押した。


皆が集まっている所はここの地下なんだよね。


仲間以外が私達の基地に来るには困難だよ。


着くまでがめんどくさいからね!


エレベーターから降りて、まず目の前にあるのは右と左の曲がり角。


ここを左に行く。


右に行っちゃうと、そのまま外に出る仕組みなんだよね。


んで次。


角を曲がったら、五百メートルぐらい歩く。