何で私だけなんだろう?


なーんて、聞かなくても分かるけどね。


「……麗~!ちょっといいかな?」


女の先輩の言葉を待っていたらりょーに捕まった。


スッゴい笑顔。


―――プルルルッ


「ん?」


あっ!カナ!


「りょー、ちょっとstop。電話。」


「ストップの所だけ発音良くね?」


そういうことは、気にするな!


「もしもし、カナ~!」


『おー、麗。』


「どったの?」


『今日来るかなって。』


「あー……どうしよっかな~。」


『……俺、久しぶりに本当の麗に会いたい。』


な、なんて事を!カナにそれ言われたら……


「行くしかないじゃん!」


私だって会いたいんだよ~!!今すぐにでもカナを抱き締めたいよ~!!


「今から行くから!皆で待ってて!」


『おー、皆集めとく。』


「うん!じゃ、またあとで!!」