たぶん、トクベツちがいな恋。


・・・

たくさん出ていた屋台から、食べたいものを選んで朝ごはんとして食べた。

周りに出ればいくらでもお店はあるけど、ちょっとまだ時間として早いから、開店していない店も多すぎて。

もつ煮込みを食べながら4人で温まる。疲弊しまくって眠たいのはどうやら俺だけらしく、後の3人はまだまだ元気だ。


「ハァ〜、なんか、昨日の夜から一度も寝てないからか、へんな感じがするね!」

「ね〜!こんなに長く一緒にいたの、この間のお泊まり会以来じゃない?」


めごちゃんと瀬名ちゃんが、楽しそうに話す。
少しずつ人も減ってきた。時間を見ると、時計は9時前に。

…この時間帯になると、だいぶ減るんだな。まだまだ全然多いけど、昨日夜に来た時より随分とマシだ。


「…食べた。ちょっとゴミ捨ててくる」


身体も温まったところで、朝ごはんのゴミを集めて、所定の場所に捨てにいく。
ポケットに入れていたスマホを再び開く。

…まだ、茶々からの返信はない。というか、既読もつかない。ま、別にいいんだけど。


バサバサ、と、大きなゴミ箱に空を捨てた。ふぅ、と息を吐くと、真っ白い空気となって顔を包まれる。

…サミィ。コタツに入りたい。

俺、絶対徹夜とか向いていない。それを今日、改めて感じた。


多分、もうそろそろ解散になるんだろうから、帰ったらゆっくり寝よう。今回の正月は寝正月だ。

特に、何も予定はない。

そう、色々なことを、頭の中で考えていた時だった。



「——オーミ?」


聞き慣れた、声が聞こえたのは。