「んじゃ、俺ら行くわ〜。」


そう言って、2人は、手をつないで、どこかへ消えた。



「なんか食べるか?」

「えっ、あ、たこ焼き!」


一瞬戸惑った顔をしたけど、笑顔で答えた。


「買ってくるから。ここで待ってて。」


そう言って、たこ焼きの出店へと向かった。



並んで待っていると




「あの〜お兄さん、1人ですかあ?」

と、いかにもギャルっぽい、3人の女が話しかけてきた。


逆ナンかよ。


だりぃ。

「いや、連れがいるんで。」

「いいじゃないですかあ〜」


こいつら酔ってる。

大学生かよ。


めんどくせえ。




「うっとうしいんだよ。」

そう言うと、「はぁ?なんなのあいつ。」「向こう行こう!?」と、逃げて行った。



はぁ。
せっかく、芽生と一緒に海来てんのに、誰がお前らと遊ぶかよ。



俺は、パパッと、たこ焼きを1つだけ買って、すぐに芽生のところへ戻った。