そのまま、りりのお家に帰り、りりにすべてのことを話した。


「うわ……最低だね…。」

私は頷いた。


「まさか、手嶋くんがそんな人だったとは…。」

私の方が驚いてる…………。
それよりも悲しい。

私は、信じてた。

信じてたのに……っ。


「まさか……シテないよね?」

「えっ、し、してないよっ……!」

「よかったぁ……」


と、心から安心したように言った。


「りり……私…重いって言われたの。」

りりは、うんうんと頷きながら聞いてくれた。


「大雅がさ……柊真の本性、分かってたみたいで、この間、私に怒鳴ったの。………………大雅の言葉を信じればよかった。……すっごい後悔してる。……………私、どうしたらいいか…わかんない…………。」


「大丈夫。私がいる。」

りりはもう一度私を抱きしめてくれた。


その温かさで、再び涙が溢れ出た。



ばかだ……私。


「今日、泊まっていく?話したいこと沢山あるのっ……!」

「うん、分かった……」


親に電話をして、りりの家に泊まることを告げてから、りりのお母さんのご飯を食べさせてもらった。