なんで、桜が?


彼方「さ、さ、桜?ほ、本物?」


桜「うん、本物だよ!」


隼人「よかった」


優「大丈夫?」


桜「うん!大丈夫だよ!なんかね、輸血してくれた人がいたみたいで、すごく顔色いいの!」


そっかよかった


桜「あれ?羅忌は?羅忌にも話したいことた〜くさんあるのに!羅忌とカフェも行きたいしー恋バナとか聞きたいんだけど、、羅忌は?」


俺達は目が点になった


だって、だって羅忌は


彼方「どーゆー事?だって、羅忌は桜を、いじめてたんだろ?」



優「そーだよ!なんで、あんなやつのこと」


綾人「裏切り者なのに」


桜「え、正気で言ってる?あんた達」


桜の態度が一変した驚いた


桜「羅忌が言ったこと覚えてる?裏切られる事、1番嫌がってたんだよ?なのに、裏切ると思う?それと何?羅忌が私をいじめてた?誰から聞いたの!そんなの!羅忌はね?私がいじめられないように、暴力振られないように、いつも一緒にいてくれていじめ集団を、追い払ったりしてくれた!

あの時だって、私に駆け寄って大丈夫?って声をかけてくれたもん!私の代わりにいじめ集団に、怒っていたらしいの!


それなのに!なんで、何でそんなこといったの!はやく!桜はどこにいるの?」


やべぇ俺達は酷いことをしてしまった


早く、早く羅忌に


会いてぇ



ガラッ


竜「席に付け、今日は自習だ。各自自習するように・・・以上」


竜先は、、それだけ言うと出ていった


てか、竜先なら知ってるかも


俺達は竜先を追った


そして、理事長室の前まできた。


あ、竜先と理事長だ


なんか話してる


総「ほんと、うに、死んだのか?・・・羅忌は」


え、、死んだ?なんの事だ?


竜「あぁ、ば・・・かだよなっ」


2人とも泣いていた


まてまて、どーゆーことだ


羅忌が死んだって


竜「アイツらしいな、最後まで桜を見届けるなんてよ!アイツ言ってたんだ、(大切な人が2度も死んだら、私生きてく勇気ない)ってな」


桜を見届ける?どーゆーこと


横を見ると桜が震えていた


総「あんな、裏切られ方したのにな。馬鹿だなあいつは、」


竜「圭の事件で立ち直れないかと思ったら、又大切なもの見つけれて、いい感じだったのにな、クソっ!

最後にまともに声かけてあげられなかった。圭が死んだ時の目をしていた!」


総「なぁ、つめ・・・たかった・・・か?」


竜「あぁ・・・冷たかった」


2人は泣いていた。


俺らの目からは涙が出ていた


2人が話していることをほとんど理解した


羅忌が、桜のために輸血をして亡くなったこと


羅忌は、俺たちを大切に思ってくれたこと


なのに、俺達は


気付けば桜は理事長の元へと走っていった