amberdrops 1

「風歌」



「なにー?あーっ!プリンだぁ!」



「ん、やる」



「私の大好きな焼きプリンのトロトロタイプじゃんー!」





やったぁと嬉しそうに袋を覗いている


あいつを見ると、自然と頰が緩む。





「律さーん?頰緩みきってますよ?」



「弦…!」



「まぁ、確かに可愛いもんな」



「お、おう」





弦には全てお見通しだな。


俺とか響太は今まで女に興味なかった


し、天音も金目当てを疑って付き合お


うとしなかった。だから、弦はこの中


では1番大人で経験豊富でちょっと悔し


い。






「みんな、ありがとねっ」





花が咲いたように笑う風歌に、俺らは


見惚れる。ったく…やっぱこいつには


敵わねぇな。





「あ、俺理事長さんと話してくるわ。色々お世話になってるし」





天音が立ち上がる。


やっぱすげぇなこいつ…


さすが次期社長だ。