幸せを探して

私も手伝い、すぐに閉まり尽くした緑色のカーテンでベッドが覆われる。


すると隼人君は、よし、と手をパンパンと打ち、私の方を向いて


「ベッドへ行きたいから、肩貸してくれない?」


と言ってきた。


訳の分からないまま頷く私を見て隼人君は笑い、


「ほら、俺足動かないからさ。1人じゃベッドもあがれないんだよね」


と苦笑した。


「えっと、こう?」


私は隼人君の隣にしゃがんで、ベッドを掴んだ。


私は、車椅子に乗っている人の手助けなどした事が無かった。


「うん、そう」


隼人君はこれまた慣れた手つきで車椅子の足掛けを外し、手を使って両足を床へ下ろした。


「いくよ」


隼人君にそう言われた瞬間、私の肩に隼人君の手が乗っかり、力が入った。


その細い体のどこからそんなに力が入るのだろう、と疑問に思うほど、私の肩を掴む隼人君の手には力が入っていた。


どうすればいいのか分からなかった私は、取りあえず隼人君が立ち上がったのを目の端で確認して、同じように立ち上がろうとした。


「動かないで!」


その瞬間隼人君が注意したが、時すでに遅し。


「えっ?」


私は、中腰になっていた。