「生まれた時から一緒なんだから、死ぬ時も一緒だよね!」
そうやって誓った日もあったのに、美花は私を残して旅立つのかもしれない。
「お姉ちゃん…私、もっと沢山流美と遊んであげればよかったな」
遺言の様に淡々と呟くその姿は、双子とはいえ、初めて見るものだった。
「何で自分が死ぬみたいに言ってるの…?」
(死ぬわけないじゃん)
藁にもすがる、必死の思い。
「ごめん、お姉ちゃん……」
私は知っている。
美花が私の事を"美空"ではなく、"お姉ちゃん"と呼ぶ時は、辛い時や苦しい時、悲しい時だということを。
遠くから救急車のサイレンが聞こえ、美花は担架に乗せられて運ばれた。
もちろん私も同じように担架に乗せられた。
美空の横に寝かされた私は、病院に着くまでの間、か弱い妹の手を握りしめて話しかけた。
家を出てから15分後におきた事故だった。
それからどのくらいが経っただろう。
私は、お医者さんと親の話し声で目が覚めた。
「……の損傷が酷く………これ以上は…」
お医者さんの辛そうな声と、親のすすり泣きが聞こえた。
(美花は!?)
慌てて起き上がると、身体中に痛みが駆け巡った。
(痛い、痛い、痛い…!)
そうやって誓った日もあったのに、美花は私を残して旅立つのかもしれない。
「お姉ちゃん…私、もっと沢山流美と遊んであげればよかったな」
遺言の様に淡々と呟くその姿は、双子とはいえ、初めて見るものだった。
「何で自分が死ぬみたいに言ってるの…?」
(死ぬわけないじゃん)
藁にもすがる、必死の思い。
「ごめん、お姉ちゃん……」
私は知っている。
美花が私の事を"美空"ではなく、"お姉ちゃん"と呼ぶ時は、辛い時や苦しい時、悲しい時だということを。
遠くから救急車のサイレンが聞こえ、美花は担架に乗せられて運ばれた。
もちろん私も同じように担架に乗せられた。
美空の横に寝かされた私は、病院に着くまでの間、か弱い妹の手を握りしめて話しかけた。
家を出てから15分後におきた事故だった。
それからどのくらいが経っただろう。
私は、お医者さんと親の話し声で目が覚めた。
「……の損傷が酷く………これ以上は…」
お医者さんの辛そうな声と、親のすすり泣きが聞こえた。
(美花は!?)
慌てて起き上がると、身体中に痛みが駆け巡った。
(痛い、痛い、痛い…!)



