幸せを探して

きっと、美空がこの手紙を読んでいる頃、私はあの世に居ると思う。

でも、美空の姿を見ているから。

美空の隣に居るから。

あの世に居ても、どこに居ても、私は美空の隣に居る。

美空が私の名前を呼んだら、私は何処に居たって美空の隣に飛んで行くから。

だから、泣かないでね。


今の美空は、笑えているから。

美空の幸せは、私の幸せ。

私ね、死んじゃったら、幸せを感じなくなってきちゃって。

事故の時の痛みとか、苦しみからは開放されるのに。

やっぱり、生きていたかったからかな?

でも美空が笑って、幸せだって感じられたら、私も幸せって思えるよ。

だから、どうか笑う事を止めないで。

美空は、笑った顔が1番似合うから。

心から、笑える人生を歩んで下さい』


「っ…」


私は泣き崩れた。


交換日記を隣に置き、ベッドにうつ伏せに倒れ込む。


“泣かないで”と言われても、内容が泣いてしまうものなのだ。


「美花っ…」


私は仰向けになり、天を仰いで微かに笑みを浮かべる。


どうして、美花はこんなにも心に響く文章を書けるのだろう。


(泣かないでって言われても、泣いちゃうじゃん…)