幸せを探して

もう、涙が止まらなかった。


手紙を読んでいるうちに、美花がこの手紙を書いている時の姿が嫌でも想像出来るのだ。


しかも、読んでいるうちに、美花が泣いた沢山の跡が見つかった。


文字が滲んでいたり、紙の凹凸が分かった。


何度も修正した跡まで見つかって。


それ程、美花がこの手紙を書くにあたって全身全霊を注ぎ込んだ事が伺える。


そして、ティッシュ無しでは読めないと気付いた私は、箱のティッシュを隣に置き、またページをめくった。


『それから、美空がまた忘れそうだから、“2人で1つ”の意味と、私が考える“幸せ”の意味も書いておくね。


まず、“2人で1つ”から。

“2人で1つ”っていう言葉は、最初は私が綺麗事の類で考えたものなの。

いつ考えたのかはもう覚えていないけど、意味は今でも覚えているよ。

まず、私達のような一卵性双生児の双子は、元々は1つのものが2つに分かれたものなんだって。

だから、外見も性格も、それこそ全てが同じ様になっちゃう。

私達は、元々は1つのものから分かれた双子。

だから、“2人で1つ”。

でもね、他にも意味があるの。

もしも双子の片割れが死んじゃったとしても、私達は“2人で1つ”。

どちらかの心の中では、ずっと生き続けているの。