幸せを探して

ちゃんと自分の人生を全うして、あの世に来た時に私に説明出来るように。

私は、美空とは違って中学2年生じゃない。

もう二度とこの手で雪を触れないし、遊園地にも行けない。

高校生にもなれないし、成人も出来ない。

結婚も出来ないし、子供の顔も見れないの。

その子供が大きくなる姿を見て感動する事も出来ないし、いずれ生まれる孫の事を可愛がる事も出来ない。


全部全部、出来ないの!

私にとったら、美空がやっている事は全て夢のまた夢。

死んでから、勉強する事が懐かしくなった。

またあの制服を着て、中学校に通ってみたくなった。

青春っぽく過ごしてみたかった。

もっともっと、美空と話したかった。

沢山喧嘩もしてみたかった、笑い合いたかった、泣き合いたかった!


ねえ、美空。

私がやりたかった事、でも出来なかった事。

全部、体験してみてよ。

私は、心から楽しんでいる美空を見てみたい。

美空が楽しんでいたら、私も隣で楽しむから。

切ない映画を見て泣いていたら、私も隣に座って泣くから。


美空、長生きして。

美空の頭がパンパンに膨らむくらい、沢山の思い出を作って。

いっぱい、経験して。

やるべき事を全てやってこちらの世界に来た時、私は歓迎するから。(笑)』