幸せを探して

『慣れてるし…』

『いつもの事…』


私の中で、この2つの言葉がぐるぐると響き続ける。



(つまり…、斎藤君は身体が弱いの?)


私の中で勝手に1つの結論が浮かび上がる。


でも、勝手に決めつけるのは良くない。


私はふるふると首を振って、その考えを頭から締め出した。


「…斎藤、あの体育の後、高橋に心配されてたんだけどさ」


メガリの腑に落ちないような声で我に返った私は、ゴミを1つにまとめながらその話を聞く。


「でもさ、斎藤は高橋にも言わなかったんだー」


「何を?」


いつの間にか箒を片付けた岡本が、机の上から椅子を下ろしながらメガリに質問する。


「だーかーら、体調不良の事!傍から見れば絶対体調悪いって分かるのに、本人は認めなかったんだよ」


「何でだよ?」


岡本がまた問い返す。


「さあ?…認めたくないのか、言いたくないのか…どっちかじゃねーの?」


そう吐き捨てたメガリは、集まったゴミをゴミ箱へ捨てに行き、話は中断された。


しばらくして戻って来たメガリに、もっと話を聞こうと岡本が詰め寄った。


けれど、そのタイミングで加藤先生と斎藤君が教室へ入って来た為、私達は話そうにも話せなくなってしまった。