彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「でも、私は彼の行動を否定したの」

浮かない表情で、 女神様はそう言った。

「どうして?お金を納めなかったら、彼は子供の顔を見れないまま死ぬんだよ!」

女神様が彼の行動を否定した理由がわからず、僕は声を荒げた。

僕はまだ結婚もしてないし、女性と付き合ったこともない。しかし、好きな人と交際を重ね、子宝にも恵まれたのにも関わらず、子供の顔も見れないまま死ぬなんて、僕でも辛いことぐらいわかる。

「一瞬でも子供の顔を見たら、自分の子供が成長していくまで生きたいと思ってしまうでしょ。だから、私は彼の行動を否定したの」

女神様の言い方は冷たかったが、説得力があった。

お金には限りがある。でも、人間の欲には限りがない。女神様が説得した言葉に妙に納得する自分がいて、反論できなかった。