「アズサ、いるんだろー?」
雄生の声だ!
その声にあたしはパッと笑顔になった。
今一番聞きたいと思っていた人の声だった。
あたしはすぐに玄関のドアを開けた。
「雄生!」
制服姿の雄生に、思わず抱き着いてしまった。
「なんだよ、どうした?」
雄生は驚いたように目を丸くしている。
雄生が手に持っていた買い物袋がドサリと音を立てて落ちてしまった。
「なんでもない」
とても本当のことなんて言えなかった。
だけど、こうして来てくれただけで十分だった。
1人の時間は恐怖で気が狂ってしまいそうだったから。
「上がって」
あたしはそう言い、雄生の手を取って自分の部屋へと向かったのだった。
雄生の声だ!
その声にあたしはパッと笑顔になった。
今一番聞きたいと思っていた人の声だった。
あたしはすぐに玄関のドアを開けた。
「雄生!」
制服姿の雄生に、思わず抱き着いてしまった。
「なんだよ、どうした?」
雄生は驚いたように目を丸くしている。
雄生が手に持っていた買い物袋がドサリと音を立てて落ちてしまった。
「なんでもない」
とても本当のことなんて言えなかった。
だけど、こうして来てくれただけで十分だった。
1人の時間は恐怖で気が狂ってしまいそうだったから。
「上がって」
あたしはそう言い、雄生の手を取って自分の部屋へと向かったのだった。