「アズサ、眠れそうか?」
「ううん。ちょっと難しいかな」
そう言った時、背中にかゆみを感じた。
おつねの顔がまた出てきているのかもしれない。
上半身を起こして右膝を確認してみても、そこにもやっぱりおつねの顔は存在していた。
あたしはキツク目を閉じて布団にもぐりこんだ。
こうやってあたしの体のいたるところにおつねの顔が出て来るんだろうか。
そしてやがて、あたしは死んでしまうんだろうか。
そう思うと、呼吸もできなくなってしまう。
「アズサ」
雄生の声がして、布団の上から抱きしめられていることに気が付いた。
あたしの背中を、布団越しに優しく撫でてくれている。
「雄生……」
その優しさに涙が滲んだ。
「俺がいるから大丈夫だよ。ゆっくりおやすみ」
雄生の声にあたしは目を閉じたのだった。
「ううん。ちょっと難しいかな」
そう言った時、背中にかゆみを感じた。
おつねの顔がまた出てきているのかもしれない。
上半身を起こして右膝を確認してみても、そこにもやっぱりおつねの顔は存在していた。
あたしはキツク目を閉じて布団にもぐりこんだ。
こうやってあたしの体のいたるところにおつねの顔が出て来るんだろうか。
そしてやがて、あたしは死んでしまうんだろうか。
そう思うと、呼吸もできなくなってしまう。
「アズサ」
雄生の声がして、布団の上から抱きしめられていることに気が付いた。
あたしの背中を、布団越しに優しく撫でてくれている。
「雄生……」
その優しさに涙が滲んだ。
「俺がいるから大丈夫だよ。ゆっくりおやすみ」
雄生の声にあたしは目を閉じたのだった。