人面瘡

顔は半分くらい切り取られた。


おつねの声も今はもう聞こえて来ない。


それでもう十分だった。


「どっちにしても、死ぬのかもしれないね」


あたしの声は風にかき消されてしまいそうだった。


けれど、雄生の雰囲気が一気に変わったのを肌で感じた。


「なに言ってんだよアズサ」


「だって、こんなことできないもん。呪い殺されるか、自分で出血多量で死ぬか。最初からそれしか選択肢がないのかもしれない」


「そんなこと……あるはずないだろ!!」


雄生があたしの体をキツク抱きしめてくれる。


それだけで不安が払拭されていくような気持ちになった。


雄生の腕の中はとても心地いい。


やっぱり、あたしは雄生のことが大好きだ。