でも、これも全部嘘なんだよね?


沙和はあたしに呪いをかけるくらい、あたしのことが嫌いなんだから。


そう思うと胸がギュッと痛んだ。


沙和に直接話を聞く事は怖い。


もう友人関係が終ってしまうかもしれない。


「大丈夫か?」


雄生が隣に座ってあたしの背中をさすってくれた。


「うん。ちゃんと聞かなきゃ前に進めないもんね」


あたしはそう言い、沙和の電話番号を表示させたのだった。