「なんで楓がそれを言うんだよ!」

「ふふっ。」


「・・・・・・。」


ん?


「椎名さん、どうした?」



俺が聞くと、椎名さんは笑顔で俺の腕に自分の腕を絡ませてきた。


「友美でいぃよ~。蒼空!」

「え?あぁ。分かった。」

「蒼空、カッコイイね~。」

「そうか?」


そんな話をしていたら、楓は俯いて席に戻って行った。


椎名さ・・・友美は、ボソッと、


「やっぱりそうなんだ・・・。」


と、呟いた。

やっぱりそうなんだ?

どういうことだ?


「早く塾に入ってきてねぇ~。」


と、友美が言って席に戻って行った。