拝啓
秋も深まってきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、本日はお願いがあり、この手紙を書くこととなりました。近々私は殺されてしまうかもしれません。もし私が殺され、警察がこの姫野学園を訪ねてきたときにはこの手紙を渡してください。さらに欲を言えば、岡本栞に渡してください。きっと彼女ならどうにかしてくれる。私はそう願っています。
最後となりますが、四年という短い間でしたが、お世話になりました。姫野学園で過ごした時間は私の一生の宝物です。
風邪などひかれませんよう、お体を大切になさってください。
敬具
平成二十七年十一月十三日
花村 苺
姫野 奈緒様



