「八課にいる人間はごみじゃない。優秀な人材だ。こいつらを馬鹿にするお前らはなんだ。お前らのほうがごみじゃないのか」
隼人の言葉に、誰もなにも言わなかった。
みな黙ったまま俯いていた。
隼人は壁に立てかけてあったパイプ椅子を、前にある机の横に置いて座った。
そして突っ立っている律たちを見た。
「お前らなにしてる。そんなとこに立ってたら捜査会議が始まんないだろ。さっさと席につけ」
律たちははっきりとした返事をして、空いていた一番後ろの席に座った。
それから、律たちの存在に納得いかない者もいる中、捜査会議は進んだ。
「八課のみなさん、来てくださってありがとうございました」
四人が会議室を出て行こうとすると、玲斗が頭を下げてきた。
宙が玲斗の体を起こす。
「いや、こっちこそありがとう。久しぶりにちゃんとした捜査会議に参加できて嬉しかった」
それから四人は、まるで戦隊ヒーローの去り際のように八課に戻って行った。
「君があいつらを呼んだのか」



