遥はまた深くため息をつく。
「もうどうなっても知らないからな」
その言葉を聞いて、栞はひまわりのような笑顔を見せた。
そのまま五人は会議室に向かった。
「玲斗、先に入ってて。私たちと一緒に入ると白い目で見られるから」
玲斗は断ろうと思ったが、栞の心配する顔を見るとそれはできず、先に会議室に入った。
不機嫌な遥はさっさと会議室に入っていった。
栞たちも次いで入る。
事件発生から一か月経っていないため、捜査員の視線はいつもより冷たく、痛かった。
「どういうことだよ」
「まだ事件発生から一か月経ってないぞ」
「誰がゴミ処理場を呼んだんだよ」
遥は警部たちの前にあるマイクを取った。
「今回は初めから俺たちも捜査に加わる。俺らの実力をその身で実感しろ」
捜査員全員が遥の挑発に乗り、口をそろえて反論する。



