忘れて、思い出して、知る



「さてと、私たちは戻りますか」



今度は律を先頭に、八課の部屋に戻った。



「そういえば、今日まだしてなかったよね」



律がそう言った瞬間、四人は顔を見合わせた。



すると、合図の言葉もなしに、同時に手を出す。



グー、グー、チョキ、グー。



四人がしたのは、じゃんけん。


一発負けしたのは宙だ。



「私、お茶」


「コーヒー」


「えっと、私は……オレンジで。お願いします、火神さん」



一人一人が飲みたい物を、宙にリクエストする。



このじゃんけんも、八課のルールの一つ。


じゃんけんに負けると、その人は一日飲み物係となり、みんなの飲み物を用意する。


ちなみにこれは、律が作ったルールだ。



宙は部屋にある冷蔵庫に飲み物を取りに行く。


あとの三人は、近くのソファに腰かける。