俺は重い瞼をあげた。

「柊、目覚めた。


柊が目覚めた」


ばあちゃん、が泣いてる。


「柊、瑠奈が………瑠奈がッッ」



ああ、相澤。


知ってるよ、瑠奈はーーー



「相澤、瑠奈は、また会いに来るからね必ず」



相澤が目を見開くのが見えた。


おぼろげな表情で言った俺に、頷く相澤がいた。



「うん、うん、きっとまた会いに来てくれるよ」



確証などない……


ただ、そう思いたかった。


夢じゃないと、知りたかったんだ。