【短編】人はこれをや恋といふらむ


結局、どんなにそっけなくしても彼を嫌いになれなかったし、彼も私を嫌いにはならないみたい。

期待してたわけじゃないけど、好きな子いるってわかるとこんなにもズキズキするんだ、って思い知った。


その日は授業も全然頭に入ってこなかったし、夜も眠れなかった。

枕元の写真の中で、10年前の小さな私が笑ってた。


「ぎゅうちゃん……」