【短編】人はこれをや恋といふらむ


くっ、と言葉に詰まる彼女たちを横目に、私は日常に戻ることにした。

だけど彼女たちの、しかもなぎゅ好きな子いるって、なんて声が聞こえて心臓が大きく飛び跳ねた。

そっか、好きな子、やっぱいるんだ……


姫のあの泣きはらした真っ赤な目、恋する女の子だったな。

そう思うとなんだか少し可哀そうな気もした。

好きな子がいるなら私も彼女と同じなんだよな、って勝手に同志みたいな気持ちになった。