「吉本ぉ~」 私の名前を呼んだのは、倉持渚。 ぱっと見、学校指定ぽく見えて、実はブランド物なYシャツとVネックセーターを腕まくりして、私の肩をとんとんと叩いた。 持て余し気味な長い脚を投げ出して隣の机にどっかりと座る。