『………あー…。』


おはようございます、ウサギです。


真っ暗の部屋にいます。


夜なのかな?でも窓がある雰囲気じゃないと思うんだよねぇ。


良かったー、暗所恐怖症じゃなくて。


そして、なんと、足がスースーします。


スカートかワンピースに着替えさせられていますね。


つまり、制服じゃないってことですね!


困った!


幸い、手脚は拘束されてないみたい。


制服だったら色々と仕込んであったのになあと思いつつ、


まあしゃーねぇってことで、


気長に相手を待とうと思います。


『…体は起こせる。空気は吸える。外傷も無し。』


扉は…あそこね。


私はベッドで寝ていたらしい。


床じゃなくて良かったー。


『…まあ、危機的な状況ではあるけどね。』


パタパタパタ


複数の人が来る。どうしようかな、寝てようかな。


でもバレて殴られても困るしなぁ。


…どっちにしろ殴られる??


まあいっか。起きてよ。


ガチャ


「…おはよう。」


『おはようございます。』


「気分はどう。」


『元気です。』


「…僕のこと、覚えてる?」


『夏の時に、会いましたよね。』


「…そうだね。」


『…フードはまだ被るんですか。』


「…君の前では取るよ。」


『つまり人がいると取らないんですね。』


彼の背後に2人のマッチョマンと、扉の前に2人のマッチョマン。


『…制服ってどうしました?』


「棄てた。」


でーすーよーねー!


「アレには色々と仕込まれてたから。」


『そうですね。』


「一応、体も念入りに調べたけど。」


『……。』


「…チェックしたのは僕じゃないよ?」


『ははは。』


「…今日はもう寝て?」


その言葉を言ったとき、彼の背後の1人が近づいて、


薬を嗅がせて眠らされた。


そう言えば、攫われる時もこんなだったなあと思いつつ、


素直に寝た。