ソファに移動したあと、途中で奏汰が、
「本当に酔わないな」
と上目遣いにこちらを窺いながら、言ってきたので、
「いや、今日は、酔ってないというわけでもないんですけどね。
やはり、家だという安心感があるからでしょうか」
と言うと、奏汰は伏し目がちに何故か笑う。
「右向いて左向いたら記憶がなかったりもするんですけど」
と言うと、……もう寝ろ、と言われた。
奏汰は立ち上がりながら、
「歩けるか?
部屋まで連れてってやろうか」
と言ってくる。
「え? どうやってですか?」
と問う、つぐみの頭の中では、死体のように腕か脚をつかまれ、引きずられて行っていたが、そうではなかった。
「お姫様抱っこに決まってるだろ。
好きなんだろ? 女子」
「あー、いいですねー。
襲わないのなら、どうぞ運んでください」
と言うと、
「襲うに決まってるだろ」
と奏汰は淡々と言ってくる。
「本当に酔わないな」
と上目遣いにこちらを窺いながら、言ってきたので、
「いや、今日は、酔ってないというわけでもないんですけどね。
やはり、家だという安心感があるからでしょうか」
と言うと、奏汰は伏し目がちに何故か笑う。
「右向いて左向いたら記憶がなかったりもするんですけど」
と言うと、……もう寝ろ、と言われた。
奏汰は立ち上がりながら、
「歩けるか?
部屋まで連れてってやろうか」
と言ってくる。
「え? どうやってですか?」
と問う、つぐみの頭の中では、死体のように腕か脚をつかまれ、引きずられて行っていたが、そうではなかった。
「お姫様抱っこに決まってるだろ。
好きなんだろ? 女子」
「あー、いいですねー。
襲わないのなら、どうぞ運んでください」
と言うと、
「襲うに決まってるだろ」
と奏汰は淡々と言ってくる。



