「でも、西和田さん、いい方ですよね。
常に会社のために動いてらっしゃいます」
と言うと、あれ、いい方か? と奏汰は眉をひそめた。
「俺を追い落とそうしている奴がか。
俺があの会社にとって邪魔だとでも?」
「そんなこと言ってないじゃないですか、もう~」
まだ呑んでもないのに絡むな、と思っていると、奏汰は、
「なに呑む?」
と訊いてきた。
「軽いカクテルくらいなら、作ってやるぞ」
と言われ、ええっ? と喜ぶ。
カウンターの側に行き、そういえば、さっきから、シェーカーとかレモン絞るのとか出して並べてたな、この人、と思った。
「急にテンション上がったな」
「はいっ」
と言いながら、嬉しいな、メニューはないのだろうか、と思って見上げると、
「……仔犬のような目で見るな。
なにがいい?」
と奏汰が訊いてくる。
常に会社のために動いてらっしゃいます」
と言うと、あれ、いい方か? と奏汰は眉をひそめた。
「俺を追い落とそうしている奴がか。
俺があの会社にとって邪魔だとでも?」
「そんなこと言ってないじゃないですか、もう~」
まだ呑んでもないのに絡むな、と思っていると、奏汰は、
「なに呑む?」
と訊いてきた。
「軽いカクテルくらいなら、作ってやるぞ」
と言われ、ええっ? と喜ぶ。
カウンターの側に行き、そういえば、さっきから、シェーカーとかレモン絞るのとか出して並べてたな、この人、と思った。
「急にテンション上がったな」
「はいっ」
と言いながら、嬉しいな、メニューはないのだろうか、と思って見上げると、
「……仔犬のような目で見るな。
なにがいい?」
と奏汰が訊いてくる。



